Global Azure Bootcamp 2017@Tokyo に行ってきた

本日(2017/4/22)、Global Azure Bootcamp 2017@Tokyoに参加してきました。

Global Azure Bootcamp 2017@Tokyo - connpass

ということで、ざっくり(長々?)個人的感想を垂れ流しておきます。

Azureって何よ2017年の最新情報をゆるまとめ

JAZUG女子部の安東 沙織さん・鈴木 可奈さんのセッション。

www.slideshare.net

Azureの概要、そして、この1年のAzureアップデートのまとめを、お二人の軽快な掛け合いトークで説明していただきました。
各技術に深入りするわけではなく、でも実際に日々Azureを使っている中でのポイント的なことであったり、不満点だったりについてお話していただきました。
あと、従来、Azure全体の説明を行う場合、「IaaSの説明をから入り、PaaSの説明に移る」ことが多いですが、「(お二人曰く)そろそろあえてPaaSを先に持ってきた」という点が「うん!いいね!」って思いました。
本スライドで、1年間をササーっと振り返り、箇条書き以上の内容は「ブチザッキ | いわゆる雑記」で、さらにここの技術を深掘る場合は公式Docや公式Blogへ、というところでしょうか。

Azure 2017年3月障害Deep Dive

harutamaさんのセッション。

docs.com

このセッション、事前に想像していたのと違っていて面白かったです。
2017年3月の障害に対するMSの報告文書「Root Cause Analysis」に記された「ストレージサービスのStream Manager」なるものの正体(実体)についてのDeepDiveでした。

ストレージサービスについては以下のようなことは、多くのAzure利用者が把握していること。

  • blobとかtableとかqueueとかfileとかの種類があるよね
  • LRSとかZRSとかGRSとかRA-GRSとかのレプリケーションオプションで耐障害性レベルが上がるよね
  • Premium Storage使うとVirtualMachine1台構成でも99.9%のSLAが付くよね

でも本セッションは、その先のストレージの内部構造についてのお話でした。 この内部構造は、Build 2016におけるセッションスライドとかMicrosoft Researchの論文とかをよく読むと紐解ける情報とのこと(確かそうだったよね・・・記憶あいまい気味)。
この手の話は実は大好きなので楽しかったです。
で、Azureは新機能連発なので最新ドキュメントにばかり目が行ってしまうのですが、過去の論文もしっかり読んでおくべきだと思いました。

bitFlyerを支える仕組み - Azure障害の中1時間未満でサービス復旧を実現-

竹井 悠人さん・萬藤 和久さんのセッション。

www.slideshare.net

ブロックチェーン・ビットコインのシステムを開発・運用しているbitFlyerさんのAzure障害との闘い(?)のご紹介でした。
時系列でAzure障害によるシステムの停止から別リージョンでの復旧の試み、3度の大規模障害から得られたノウハウ(障害対応中に問い合わせたマイクロソフトのサポートからも得られなかったノウハウ達)について説明していただきました。
ここら辺の話を聞きつつ、典型的エンプラの「ノウハウが蓄積されていない事には踏み入れない」精神だとAzureはないんだろうなぁ、とか思いました。私個人的には立ち向かい、それに見合うだけ得られるものを得ていくエンジニア人生を歩みたいです。

サポートエンジニアが紹介する、Azure Portal/CLI 使いこなし

田中孝桂さんのセッション。

docs.com

最近、個人的にも Azure CLI v2 をちょろちょろと使っていたので、でも、その時必要なコマンドのみで、Azure AutomationでVMの自動停止等々 細かなコマンドを知らなかったので、いろいろ勉強になりました。

Azure ML系 「practice over theory」

梅崎 猛さんのセッション。

docs.com

AzureML / Cognitive Service / Bot Framework with QnA / CNTK についてザザーと「こんなすごいのが、こんなに簡単に使えるよー」というビデオデモをたくさん流していただきました。
個人的には、Cognitive Serviceのいくつかは、数日前にGAしていたので、ちょうどお試し利用していたところでした。
AzureMLについては実は使ったことがなかったので、へー、こんな感じで使えるんだあ、と思いました。
Bot Framework with QnAなんかは、私が勤めている会社は自社サービスを主軸として製品サポート部門なんかもあるので、そこらへんにBotや問い合わせ文自動解析のCognitive Serviceがうまく使えればサポートコスト削減にならないだろうか、とぼんやり考えました(実際に実現するのはすんごい大変で、おそらく現段階では会社としては取り組まないだろうし、現実的ではないと思っています)。

DocumentDB DeepDive

近江 武一さんのセッション。

www.slideshare.net

私は最近、DocumentDBに はまって いて、公式ドキュメントを結構読み漁ったので、うんうんって思いながら聞くことができました。
また、以下のことは知らなかったので興味深かったです。

  • 「1KBデータだったら1RU消費」と思っていたのが、その物自体だけでないコストが発生して 2RU くらい消費する 。
  • RUはパーティションごとに等分されて割り当てられる。データが特定パーティションに偏ると、設定RUが無駄に死んだ状態になる。
  • パーティションが内部的には25個に分割されているみたい?(検証中?)

セッション内で、MSの松崎剛さんのブログが紹介されていましたが、このブログ、私は見逃していたのですが、内容的に非常に興味深い有益なものでした。

blogs.msdn.microsoft.com

松崎さんは実は弊社の ISVパートナー担当エバンジェリスト(?)(正式な立ち位置名称が分からないのですが・・・) をしていただいておりまして、いろいろ相談可能・・・なのですが・・・ここら辺のAzure周りのテクノロジーに対する取り組みは、私個人の活動であり、会社としてはあまりAzureには力を入れていないので、つまりアポできませんねぇ・・・

オルターブースさんのAzure事例

松村 優大さん、森田 邦裕さんのセッション。

docs.com

オリジナルソース(ドレッシング)をオーダーできるWebサイトを自社開発・運営されている株式会社オルターブースさんの事例紹介でした。
私は、このセッションを聞いてオルターブースさんのファンになりました。

技術に対して 挑戦的で熱い会社 であると感じたからです。

RCの段階で.NET Core採用しちゃったり、使ってみたい技術で行こうよ!って精神だったり(結果、今時の技術全部乗せ的な)、AzureとAWSの併用活用だったり、Slackへの障害通知、Fulentd→elastic search→kibanaな可視化ロギングだったり、Azure Container / Docker swarmで運用してたり、社員旅行と称してみんなで DE:CODE 2016 行くとか(半分冗談?半分ほんと?)。
私もソース、オーダーさせていただきます!

最後に

あー、あと、お声がけしたい方が何人かいたのですが、タイミングを逃し、そしてコミュ障パワーを発揮しお声がけできませんでした・・・
技術的に聞いてみたいこともあるので、また機会があったらお声がけさせていただきます!
この系統のイベントには今後も引き続き参加させていただきたいと思いますので、皆様よろしくお願いいたします。