「JXUGC #22 最新事例&お前のアプリを説明してもらおうの会」に参加した話
今まで、ユーザーグループやコミュニティのイベントには消極的だったのですが、2017年から色々なところに参加させていただこうかと思い、本日(1/28)の「JXUGC #22 最新事例&お前のアプリを説明してもらおうの会」にも参加させていただきました。
このイベントは比較的大きく、参加者は60人位いたでしょうか。
で、その感想を、長々と・・・会社で長々すると「面倒臭がられるけど」ここは「俺の自由の場だ!」ということで自由に長々します!(笑)。
では各セッション毎の感想を!
「がんばれガンプ ソルバルウを倒せ について」
@hiro128_777 さんのセッションでした。
ゼビウスの派生ゲームで、ソルバルウを倒す側のゲームを現在開発中ということで、それについてのお話でした(公式ゲーで無料公開されるそうです)。
技術的には、「Xamarin Forms」「Cocos Sharp」なんかを使っているとのこと。
Cocos Sharpは、2D / 3Dのゲーム開発のライブラリで、でもFormsの「UI要素(Label等)」と同様に2Dアニメーション要素(例えばソルバルウのキャラ画像)を扱えるとの事。
そして、その仕組みが故、FormsのPCLに実装を持ってくることができ、普通に作ってもコードの90%を(iOS / androidの)共有コードに持ってくることができるそうです。
私は、ゲームの世界は全く概念の異なる異世界のように考えてしまっていたのですが、なんだか身近に感じることができました。
そして、セッション中にもおっしゃられていましたが、ゲーム以外のアプリにもよりリッチなアニメーション効果を追加したい場合には、Cocos Sharpが使えるんじゃないか、と。
そうそう、うちの会社はエンタープライズな自社サービスを作ってるけど、ちょっとリッチな視覚効果とか好きだから使えるかも!?なのではないだろうか、と思いました。
「ゆるふわ Xamarin Tips」
@Santea3173 さんのセッションでした。
[2017/1/29 リンク追記]
サンテアさんは初めて見たのですが、院生だったんですね。あとtwitterのアイコンからもっとチャラいイメージを持っていましたが、全くもって「賢い紳士な大学院生」でした(笑)。
twitterをデータソースとして、SQLを使って検索一覧表示を行うというアプリの紹介でした。
また、そのアプリで使っているライブラリの紹介などもしていただきました。Syncfusionの「Essential Studio For Xamarin」のDataGridやPDFViewerに興味を持ったので、今度自分でも使って見たいと思いました。
また「Xamarin Formsを使うべきアプリ」「Xamarin Traditionalを使うべきアプリ」の指針も非常にまとまっていて、会社での技術選定にも役立てることができる内容だったと思います。
Xamarin Component / Nuget / Xamarin Forms Labs の説明も非常に整理されていて良かった印象です。
Xamarin Forms Labsが
This project is no longer maintained. It may not work with newer versions of Xamarin.Forms.
なのは残念に思っているのですが、別のものに置き換わるのでしょうか?
「Reactive ProperrtyでXamarinアプリの作り方が変わった」
@iseebi さんのセッションでした。
実際の開発において既存ネイティブアプリをXamarinで書き換えた経緯や技術の紹介をしていただきました。
最近私は MVVM フレームワークとしては Prism ばかり見ていたので、MVVM Light を使われたお話が逆に新鮮でした。
実は昔、私は Silverlight 開発を行っていたことがあり、その時はMVVM Lightを使っていたのです。
そして Reactive Property は素晴らしいので、もはや今からでは「最新技術を紹介するぞ!」な内容ではありませんが、自分なりの整理をこのブログでも記したいと思っています。
えーと、たしか、いせさんは「フェンリルさんの方でしたよね・・・で、採用の宣伝もしていた・・・」。
フェンリルさんは自社ソフトウェア・自社サービスの開発も行っているようで、私が所属している会社も同じく自社サービス開発企業なので、最近失われていた「こんな面白いアーキテクチャ、こんな面白い技術」を自分の会社にも広めたいな心が、少し発生しました(笑)。
「証券取引アプリ について」
@omanuke さんのセッションでした。
何と言っても 「F#」 っていうのが印象的でした。
証券取引アプリ や Xamarin というよりも、とにかく 「F#愛!F#推し!」 を強調されていましたね。
うん、確かにデモで見せていただいたコードは「F#すげー!C#どんくさいー!」な内容でした。
そう、C#で長々となるロジックがF#だと超簡潔に書けてしまうのです。
これは「型推論の言語仕様の違い」「優秀なパターンマッチング」から来るそうです。
デモの中でも、仕様変更に対して、C#ではコードの全体の各所の修正が必要になるケースでも、F#ではごくわずかな修正で対応できる例を紹介されていました。
でも、すみません!、私はC#を使い続けるでしょう(笑)。真面目な話、F#使ったら、みんな理解できないと思うのです・・・もし使って自社のソフトを開発したら・・・「あれはF#使ってるから分かんねーよ」と、虐げられるソフトウェアになってしまうと思うのです;;
真面目に技術者として気になったのは
「あのF#コードは、コンパイル後にはどのようなILになるのだろう?」
でした。おそらく、普通のIF分岐等に解釈されるものと想像していますが、C#的概念からは不思議を感じそうです。今度確認します!
あとomanukeさんのキャラが可愛かったです^^結構好きです^^
「AzureVM Power Switch について」
@yamamo さんのセッションでした。
Azureの仮想マシンをXamarin Formsアプリから「状態確認・開始・終了」するというアプリの紹介でした。
技術的には、「Active Directory Authentication Library」はXamarinにも対応してたんだあ!と思いました。ADALは以前、仕事で自社サービスをAzureAD認証するのに使ったことがあったので(Webアプリ)。
このアプリは、私の属する会社でも「使えるアプリ」になりそうな気がしました。AzureのREST APIは機能的に豊富なので、超実用的なアプリにブラッシュアップすることが可能な気がしてしまいました(紹介された以外の機能も既にある?かは不明なのですが)。
「XAML について」
@okazuki さんのセッションでした。
[2017/1/29 リンク追記] blog.okazuki.jp
この手の話、私は結構好きです。(元MSの萩原さん的な)
実は数年前に私が執筆した本の中でWPFについて書いたとき、本日、かずきさんが語ってくれたことを散々苦労しながら調べたのです(文書にする場合、「使える」以上の明確な理解と整理が必要なので^^;)。
以下のような技術要素になります。
- XAML名前空間(xmlns)とC#名前空間
- 要素とクラス
- 属性とプロパティ
- 添付プロパティ
- コンテンツプロパティ
- ディペンデンシープロパティ(今日のセッションでは出なかったけどXamarinだとバインダブルプロパティ)
多分、これらに関する知識が曖昧でもJXUGの場でこんなの作ったよー、って紹介できるし、十分開発できると思います。
でも、何かあった時、これらの基礎技術知識があるとないとでは、問題解決能力の差が出て来ると思うのです。
知っていれば10分で解決、知らないと延々分からない、的な。
「LT枠の皆様」
基本的に皆さん「制限時間内に伝えるべきことを楽しく明確に伝えることができていて」素晴らしい!って感想を持ちました!
年齢層は様々だったと思いますが、若い方、学生の方なんかが、ガンガンXamarinに取り組んでいて、さらに形ある成果物をあげているのが素晴らしいと思いました。
ここに出て来るような人達が、うちの会社にも毎年入社してくれればいいのに!って感じです(笑)
まとめ
今回、懇親会に参加予定だったのですが、所用で参加できずでした。ちょっと、話をしてみたい方も何人かおられたのですが、またの機会にお願いしたいです。
また、JXUGのイベントには大規模なものも小規模なものも参加させていただきたいと思います。
そして、自分自身に思った事は
「もっと手を動かそう!作っちゃおう!」
でした。
私は結構、「学術的に」というか論理的に物事を明確にしたがるので、実用的なものを作るより、「調査」をしてしまっているように思うので、もっと「考える前に作っちゃおう!」と思いました。
あっ、あと「全行ブレークポイントにはふいた!(笑)」